新スーパーボーナスは、ユーザー側からみれば決してインパクトがないわけではない。
例えば、中級クラスの価格帯の機種の場合、2年間(実質は26カ月)の分割払い契約で購入すれば、頭金ゼロに加えて、月々の分割払いも同額の割引が受けられ実質ゼロとなる。通常、最新機種であれば中級クラスでも2万円前後だから、これまでより買いやすくなるのは確実だ。
最新のハイエンド機種を買う場合や契約期間が1年か1年半の場合は、分割払いの負担が生じる。それでも割引である程度カバーされるので、月々の支払いは数百円から千数百円程度にとどまり、買いやすくなることに変わりはない(ただしいずれの場合も、中途解約したり途中で機種を変更すると分割払い契約だけが残ってしまい、端末の残金を最後まで支払い続けないといけなくなる)。
こうした販売手法は携帯電話では例がなく、すでに9月のスーパーボーナスのときから店頭は混乱した。顧客に仕組みを説明するだけで何十分もかかるといった光景がみられ、ソフトバンクモバイルから販売店への指示が錯綜する場面もあった。そこで浮かぶのが、ソフトバンクは混乱を押してまで新ボーナスプランを導入するどんなメリットがあるのかという疑問だ。
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