本田雅一の「週刊モバイル通信」:■ 第417回iPhone 3Gを購入して経験した最高と最低の同時体験 - 0 views
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各店舗でどのぐらいの数を処理できるのか、事前にシミュレーションしながら、ソフトバンクは把握していたのではないだろうか。当然、店の前に並んでいたとしても、後ろの方の人は夜中にならないと契約できないということも、予想できていただろう。 ならば事前にインターネットで予約を取った上で、おおよその来店時間と販売できる店の分配を発売最初の週末だけはソフトバンク側で管理するといったこともできたのではというのは、事後だから言える戯言だろうか? わざわざ他店の契約開始時間を12時以降に設定し、予約を一切受け付けずに表参道に人を並ばせることで話題作りをしようとしたのだろうが、とても賛成できるやり方ではない。発売時間が来たら次々に会計処理を行なって手渡しできる商品じゃないのだから、意図的に並ばせるようなやり方で携帯電話を販売するのはやめて欲しい。
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そうした体験レベルの高さと同時に、購入したユーザーは驚くほど不親切な体験も同時にするはずだ。加えて言うと、日本語版に関しては「素早い反応」という部分にも、大きな疑問符が付く。 たとえばiPhoneをアクティベートするとソフトバンクモバイルから3通のSMSが届く。筆者が受け取った際には、すでに受信された状態だった。このメッセージの中には、iPhone向け専用のソフトバンクモバイルが提供するメールアドレスの設定と、My Softbankへとログインするパスワードが書かれている。従って、最初にやる作業がこれらの設定なのだが、とてもユーザーフレンドリーとは言えない。
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iPhone向けのSMSはメッセージをすべてサーバー側で持っているようで(しかも端末内にも保存されないようだ)、SMSアプリケーションを起動すると必ず6~7秒ほど待たされる。その上、メッセージを表示する際にも、長い場合は5秒ほど時間がかかった。何度やっても同様なので、端末にはキャッシュを持っていないのだろう。 さらに、ランダムに生成された無意味な3つの文字列を何かに書き留めておかなければ、My Softbankの利用やメール設定は行なえない。iPhoneがコピー&ペーストが行なえないというのはよく言われることだが、基本的に2つのアプリケーションを同時起動して両画面を切り替えながら作業するといったことができない。iPhoneアプリケーションはホーム画面に戻ると自動的に終了してしまう。 このため、SMSとWebブラウザのSafariを行き来しながら、上記設定を行なうことができないのだ。
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