小さな判断がそののちに思わぬ大きな損害を及ぼすということはときどきあります.さて,ITの世界での最悪の事例としてはどんなものを思い浮かべますか?
この記事では,NUL 記号で文字列端を示す C 言語の設計とその悪い影響について論じています.メモリが貴重であった時代に数バイトをケチることができたのかもしれませんが,文字列長を調べるのが遅いために特殊なハードウェアを要し,コンパイラの最適化やプログラムの静的解析を困難にし,バッファオーバーフローというやっかいなセキュリティの問題を引き起こしつつも,基盤システムとなってしまった今,その仕様を変更することもままならず,被害は拡大の一方(もしかしてソニーのセキュリティの問題もバッファオーバーフローが関わってたとしても,誰も驚かないでしょ?).