市教委健康教育課によると、07年度は215小中学校で1383トン、処理費に換算して4427万円分の食べ残しが出て、すべて焼却処分された。5月は前年同期より9トン増えていたという。
13日の本会議では、平畑雅博議員(みらい福岡)が「食育の点から大きな疑問。見直すべきでは」と質問。吉田市長は「給食のパンを持って帰るとおばあちゃんが焼き直しておやつにしてくれた。(食べ忘れて)かちかちになったことも。そういうのを通し食べ物の大切さを知った」と思い出を披露。「残さず食べてもらう努力も必要だ。非常に悩ましい」と答えた。
市教委は、手つかずのパンなどを入れたゴミ袋が子どもの目に触れないよう、学校側に注意を求めている。食べ物を粗末にする意識を植えつけないための配慮だ。4月以降、市には「衛生面の配慮なら仕方ない」「食べ残しを活用できないか」「ものを大切にする流れに反する」などの電話やメールが相次いでいるという。(田中久稔)