入力するソフトキーとして、QWERTY配列のフルキーに加え、ケータイではおなじみの[1]~[9][0]が並ぶ「ダイヤルボタン」を表示し、使うことができる。それぞれのキーには50音の各行が割り当てられており、日本のケータイと同じように、マルチタップ式で入力することが可能だ。入力モードを切り替え、数字やアルファベットを入力することも可能だ。ただし、最近の日本のケータイでおなじみの「英数カナ変換」のような操作はできない(もっとも日本語かな入力時はダイヤルボタンがひらがな表示なので、そういった使い方はしないだろうが……)。
このダイヤルキーを使った入力には、マルチタップ式のほかに、もう2つの入力方法が利用できる。たとえば、ダイヤルボタンの[5]の位置にある[な]を押し、ホールドすると、その周囲に時計回りで「に」「ぬ」「ね」「の」が上下左右に表示され、それらを選んで入力することができる。もうひとつはダイヤルボタンをフリックして、文字を入力する方法だ。ダイヤルボタンの[5]の位置にある「な」をターゲットとして、左方向にフリックすれば「に」、上方向なら「ぬ」、右方向なら「ね」、下方向なら「の」が入力できる。つまり、各行ともに左方向が「イ段」、上方向が「ウ段」、右方向が「エ段」、下方向が「オ段」の文字が入力されるわけだ。慣れが必要なことは確かだが、今までに体験したことのないユニークで面白い入力環境と言えるだろう。