番号ポータビリティ(MNP)による転入出状況は,ソフトバンクモバイルが5万2000件,イー・モバイルが300件の転入超過。一方,NTTドコモとKDDIは,それぞれ5万1100件,1200件の転出超過となった。
KDDIの転出超過はMNPの開始後初めて。KDDIは「iPhoneの影響が少なからずあった」と見る。純増数の伸び悩みについては「市場の縮小が大きな要因と考えている。主力機種を投入したのが7月中旬で下旬からは伸びている。8月は巻き返したい」としている。これに対してNTTドコモは,「(5万1100件の転出超過は)過去に比べて特に多いわけではなく,4月や5月に比べると少ない。iPhoneの影響は一定数あったと思うが,(iPhoneは)2台目需要が多いのではないか」と分析している。
ソフトバンクモバイルの5万2000件の転入超過は,MNPの開始後で2番目に高い数字だ。iPhoneの販売台数は非公開とするが,「iPhone効果は大きかった。ほかの端末も含めて全体的に好調だった」(ソフトバンクモバイル)。なお,純増数は6月の15万8900件から大幅に増えたが,1年前(2007年7月)は22万4800件である。