iPhone/iPod touchは「Jail Break」という作業をしないかぎり、ユーザーがソフトを勝手にインストールできないため、サードパーティー製ソフトを追加する正式な手段はApp Store経由だけ。3月にすでに発表済みのことだが、App Storeで販売するソフトは、価格の7割が開発者の手に入り、3割がアップルの手数料。「フリーソフトの場合は、アップルは料金を取りません」とジョブズ氏が説明すると、会場からは拍手が沸き起こった。ソフトはFairPlay DRMで保護されるため、不正コピーを防ぐ仕組みも用意されている。
さらにジョブズ氏は、「まずは22カ国でApp Storeをオープンします。続いて62カ国にまで拡大する予定です。10MB以下のサイズのソフトは携帯電話網/無線LAN/パソコンのiTunes Store経由──の3通りで購入できます。それ以上のサイズの場合は、無線LANかパソコンのiTunes Store経由で購入することになります」と、説明。パソコンを経由しなくてもiPhoneから直接ソフトを購入できるわけだ。なお、App Storeに加えて、企業が自社用ソフトをインストールするための仕組みや、大学など100台以上のiPhoneにまとめてソフトをインストールするのに便利な手段も別途用意するとのこと。