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プリウスの受注を取った日鍛バルブの"すごい工場":日経ビジネスオンライン - 0 views

  • 高橋 バルブの製造工程をご存じかどうかは分かりませんが、「切断」「鍛造」「熱処理」「機械加工」など40の工程があります。 ■バルブの製造工程  バルブを作る際は、ニッケル基合金を切断、熱間鍛造してバルブの基本的な形を作り、その後、研削や研磨などの機械加工によって最終的な製品に仕上げていく。傘部と軸部の異なる材料をつなぎ合わせ、バルブシート面と軸端面に耐摩耗材を肉盛り溶接する仕様で全40の工程がある。  ただ、それぞれの工程が独立しているため、設備と設備の間に大量の仕掛かり品が生まれるという問題がありました。さらに言うと、仕掛かり品が設備の間を移動するのは時間の無駄でしょう。こういう無駄な時間を全部、縮めましょう、という取り組みを始めました。発想はバルブの「一本流し」ですね。
  • 新合理化ラインの効果はどうですか。  高橋 端的に言うと、生産ラインの長さが短くなりましたね。従来の生産ラインは96メートルでしたが、新しく作った新合理化ラインは33メートルと3分の1に縮小しました。先ほど、バルブの製造工程は40あると申し上げましたが、新合理化ラインでは24工程まで減らしました。  ラインが短くなったことで生産スピードも上がっています。以前はバルブができるまでに36時間かかっていましたが、今は12時間で作ることができる。  人手も減りました。従来のラインは1本当たり昼8人、夜8人の16人体制で動かしていましたが、新合理化ラインでは昼2人、夜2人の4人で済む。材質にもよるので一概には言えませんが、製造コストも2〜3割は下がったのではないでしょうか。
  • 仕掛かり品も減りましたか。  高橋 いやぁ、本当に減りましたよ。先ほども申し上げたように、バルブはまず切って、それから打って、という工程を経るでしょう。そうなると、切ったものや打ったものをカゴに入れて運ぶことになる。このカゴを我々はドンブリと呼んでいますけど、ドンブリに入っている仕掛かり品を在庫として計算すると相当な金額になるんですよ。
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  • 今期の利益創出効果は4億円  当社では2000個単位で流していましたから、各工程のリードタイムを別にすると、「品種数×2000個」の在庫が各工程のドンブリの中にあることになる。現状でも仕掛かり品の在庫負担は億円単位です。ここを改善できれば、キャッシュフローの面でも相当の効果が見込めるわけですよ。
  • ラインの長さが短くなった分だけスペースが空きますよね。  高橋 それも大きかったですよ。金融危機の前の話ですが、山口の山陽工場はもともとキャパシティーがいっぱいで、「これ以上、受注が増えたら建て増ししなければならんね」という話をしていたんですよ。でも、ラインが短くなったため、建て増しをしなくてもよくなりました。
  • 自動車業界に光が差すのはいつ頃だと見ていますか。  高橋 2010年後半から2011年あたりだと予想していますが、正直に言って、よく分かりませんね。ただ、今のトンネルを抜ける頃に、ヨーイドンの競争で勝てるようなダッシュをしなければなりません。その時のために、工場のカイゼンを続けていきます
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    昨秋以降、自動車業界は激震に見舞われている。「巨人」である米ゼネラル・モーターズ(GM)は米連邦破産法11条の適用を申請、トヨタ自動車も4600億円という巨額の営業赤字に転落した。新車の販売台数は急減、ハイブリッドカーが1人気を吐いているのが現状だ。\n\n 金融を発火点にした自動車危機は、裾野の自動車部品メーカーも直撃した。自動車用バルブ大手の日鍛バルブもそうだった。2008年3月期に売上高364 億円、経常利益41億円を達成したが、2009年3月期は売上高316億円、経常利益12億円と大幅減。当期利益も2億5000万円の赤字に転落した。 2010年3月期の決算も最終利益こそ確保するものの、減収減益を予想している。\n\n それでも、日鍛バルブは未来のために布石を打つ。その中心は徹底したカイゼン活動。4年をかけて、製造コストを20〜30%削減する新型の生産ラインを作製。その成果は、ハイブリッドカー「プリウス」のエンジンで使われるバルブの新規受注という形で実を結んだ。原点回帰とも言えるカイゼン活動で逆風に立ち向かう日鍛バルブ。高橋久雄社長に戦略を聞いた。
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