昨年、米国で販売が開始されたiPhoneだが、1年を経て登場したiPhone 3Gにおいても、その形状や操作性をほとんどそのまま踏襲し、iPhoneおよびアップルのアイデンティティをしっかりと守り続けている。これこそ、ファンを定着させる重要な手段であることは言うまでもなかろう。
一方、わが国のケータイ端末は、メーカーのアイデンティティの欠如もはなはだしい。わずか半年程度で頻繁にモデルチェンジを続けて、その際に場合によっては形状がことごとく違うものになってしまうなど、メーカーのポリシーを何ら感じさせるものが無い。通信事業者の都合に振り回されているためでもあるが、そもそも、そんなに頻繁にモデルチェンジする必要性を感じない。