第1回 そもそもGoogle Gearsって何?:ITpro - 0 views
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公式ページには,とても少ない説明の中にGoogle Gearsの特徴3点が紹介されています。対訳をつけてみます。 Store and serve application resources locally ローカルにアプリケーション・リソースとデータを保持して実行します Store data locally in a fully-searchable relational database ローカル・データは完全な検索機能を持つリレーショナル・データベースに保存されます Run asynchronous JavaScript to improve application responsiveness Javascriptは非同期に実行され,更新の必要に応じてアプリケーションと通信します この解説は今までの説明で述べてきたものと変わりありません。特に詳説は必要ないでしょう。この三つの概念が以下のように,それぞれAPIグループとして実装されています。 ローカル・サーバー(LocalServer) データベース(Database) ワーカープール(WorkerPool)
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アプリケーションがデータの入出力を必要とする場合,データはデータベースに格納されます。Google Gearsを導入した段階で,ローカルマシンの中にデータベースが作成されるわけです。このデータベースを操作するのが「Database」API群になります。データベースが導入されるといっても,MySQLやPostgreSQLのように巨大な物がインストールされるわけではありません。 このデータベースの実体は,SQLiteです。SQLiteはアプリケーションに組み込んで使用されるのを目的とした軽量なデータベース・エンジンです。データベース・サーバーにつきもののユーザーのような概念がなく,データの出し入れを主眼としてシンプルに設計されています。SQLiteは日本語2バイト文字も通ります。
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最後の「WorkerPool」は,インターネット上のコンテンツをローカルにキャッシュするコントロールを担当します。ローカル側サーバー機能という言い方もできそうです。Poolの名前の通り,まさに貯め込んでおくという感じです。言葉で説明することは難しいので,WorkerPoolについては後半のサンプルも眺めながら確認してください。 なお上記の三つのAPI群のほかにいくつかのAPI群があります。一つは「Factory」です。FactoryはGoogle GearsのコアとなるAPIで,LocalServer,Database,WorkerPoolのインスタンスを作成するのに使用されます。
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