わかりやすいのはフルキーボードだが、習熟すればテンキーで指をフリックするのが一番速く入力できる気がする。ワンアクションで済むからだ。慣れるまではテンキーでケータイ風に入力するのもいいだろう。
一度入力した単語は覚えていて、それが英単語であっても候補として出してくれる。なかなか物覚えはよい。「iph」と入力されてのが打ち間違いである可能性を考えて「威風堂々」なんて候補も出しているところが可愛い。
いずれにせよ、単語登録機能もないし、長文を一気に変換することもできないし、予測変換が外れると手間だし、入力してから予測変換候補が表示されるのにちょっと間がある。機能を増やして画面が狭くなるより、シンプルな予測変換で、というアプローチだ。
ただし、現在のバージョンでは「使っているうちに日本語入力がどんどん重く・遅くなっていく」という欠点がある。ついにはかなり遅くなる。再起動すれば反応速度は回復するが、根本的な解決にはならない。ファームアップによる改善を求めたいところだ、というよりは、近いうちにファームアップで改善されるのではないかと踏んでいる。だから評価は一部保留したい。
個人的にはキビキビと反応してくれればタッチパネル用入力システムとしてはかなりよく考えられたよくできた日本語入力方法だと思う。キビキビ動作しているうちはけっこう快適に入力できるし、見た目も画期的だし、意外に楽しいのである。